店舗の家賃っていくら?
私たちがマンションを借りるように・・・
街で見かけるお店も、その多くは家賃を払って店舗スペースを借りています。
表参道や銀座のブランドショップも、新宿のファストファッション店舗も、最寄駅の居酒屋もそうです。
以前取り上げた郊外のショッピングセンターも家賃を払っています。
不動産の単価 ☆ 注意報 - 不動産戦略 Cafe
家賃を取り巻く関係
3つの登場人物
登場人物 | 説明 |
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Aさん | 土地建物を持っている人(お店を貸す人) |
Bさん | そこで商売したい人(お店を借りる人) |
Cさん | お店の売り上げに貢献する人(お客さん) |
商店街ではBさんとCさんのやりとりしか見えませんが、
実はAさんもオーナーとして、Bさんと密接に関わっているのです。
お店の売り上げはBさんが気にしていれば良いのですが、Aさんにとっても重要なことです。
なぜか!?
お金の流れを考えると明確になります。
家賃を理論的に考える
3つの視点からの考察
視点 | 方法 |
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貸主 | オーナーAさんの費用に着目 / 店舗を建てて運営することをイメージ |
借主 | Bさんの店舗売上に着目 / 借りたお店でいくら稼げるかをイメージ |
客観的 | 似たような物件に着目 / 周辺の家賃相場をイメージ |
不動産オーナーAさんにとっては
貸すために土地を買って、建物を建てて・・・数億円の費用を掛けています。
また、その後も建物のメンテナンスや毎年支払う土地建物の税金など、諸経費が掛かるんです。
これをカバーできないと、不動産オーナーとしての運営が成り立ちません。
この費用面から見たオーナー視点の家賃を150万円としましょう。
店舗運営者Bさんにとっては
お店で商品を売って、得たお金のうち、一部を家賃として支払うことになる。
当然、店舗運営上の支出もあるので、売上に占める家賃割合が一定水準を超えると赤字になることも。
この売上面から見た借主視点の家賃を130万円としましょう。
店舗運営者Bさんにとっては
同じような売上が見込める物件であれば、家賃は安い方が良い訳です。
家賃が同じなら、高い売上を期待できる物件の方が良いということです。
なので、周辺の賃貸データは参考になるし、時に高い説得力を発揮します。
この賃貸マーケットから見た家賃を140万円としましょう。
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130万円〜150万円まで3つの異なる家賃が出てきました。
あとは、説得力に応じて検討していくことになります。
※算出過程や結論の導出等は話が複雑になるので省略