どうなる IFRS
IFRSとは・・・
International Financial Reporting Standards
世界110カ国以上で採用されている国際財務報告基準のこと。
企業活動の国際化が進む中、会計基準の国際的統一が目的。
国際会計基準審議会(IASB)によって設定され、2005年よりEU域内市場での統一基準として採用されている。
今やグローバル・スタンダードとしての地位を確立したと言って良い。
現在日本では、IFRSへのコンバージェンス/アドプションが進められています。
簡単に言えば、日本基準からIFRSへ移行していく過程にあるということ。
IFRS | 英の原理原則主義ベース |
日本の会計基準 | 米の条文主義の会計基準ベース |
この会計基準の大きな動きは、企業不動産にとっても無関係ではない。
2015-2016年の強制適用に向けて、早期対応を行う大手企業も見られました。
・・・ですが、ここに来て雲行きが怪しい。
アメリカの慎重姿勢に影響を受け、IFRS適用延期
2011年6月21日
IFRSの上場企業への強制適用(2015-2016年)延期を正式表明 (金融相)
今後の適用判断時期については
「特に米国の事情を見ておく必要がある」と述べ、IFRS適用に慎重な米国の動向を注視して判断するようです。
インドもIFRS導入の先送りを決める等、大国の方針は各国の方向性に影響を及ぼす。
また、日本では東日本大震災で打撃を受けた産業界などから、移行期間が不十分だとの抵抗感が強まったことも一因。
金融庁は6月末に企業会計審議会を開き、延期の具体策について議論を始めるとのこと。
1. 対応によるバタバタが遠のき、ほっとしている企業
2. 前倒しで対応していたため、肩透かしをくらった企業
どちらもあり得ます。
企業不動産の時価は、いずれにせよ把握しておくべき。
これは不動産戦略、さらには経営戦略上必要、間違いないです。