不動産の単価 ☆ 注意報

先日の話 → 単価について考える - 不動産戦略 Cafe

単価とは「商品などの1個当たり、または1単位当たりの値段」

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不動産の話に単価はつきもの。

今回は家賃の単価について、比較する際に注意すべき点を少々

単価 = 家賃 ÷ 賃貸面積


住宅(マンション)

とにかく、同規模・同グレードの物件単価に注目すべき。
規模が大きくなると、一般的には単価が下がる傾向にあります。

なぜか?
住宅の場合、玄関、風呂、トイレ、キッチン等が面積に含まれる。
規模が大きければ大きいほど、これらが全体に占める割合は小さくなる。
なので、単価としては低くなっていくのです。

規模を無視した単価比較はなかなか厳しい。

No. 規格外の物件はこちら (分譲マンション)
1. 世界一マンション  London
2. アジア一マンション Hong Kong
3. 日本一マンション  Tokyo



オフィス

多くの企業はオフィスを借りて業務を行っている。

大規模オフィスビルの場合、トイレや給湯室は共用部分にあって、貸し床部分には水回りがないケースが多い。
一方、小規模オフィスビルの場合、これらは貸し床に含まれているのです。
純然たるオフィス以外のスペースが面積に含まれる分、単価は低くなること・・・想像がつくと思います。

BCPでオフィスを再考する際は注意


最後に違った角度から・・・

ショッピングセンター(一括貸し)

規模が同じ商業施設が二つあります。地域環境は全く同じ。
建物延べ面積が賃貸面積となっています。

単価が大きく異なるのはなぜ?

1. 2.

どちらも地上3階建ですが、No.2は3階(グレーゾーン)が自走式の駐車場。
売り場面積はNo.1の方が広いため、単価はNo.1の方が高くなる。

また、家賃といいつつ、駐車場用地にも対価を払っていることになるので、敷地面積の多寡によっても違いが出ます。

このように、一見似ているようでも、フロア構成を検討すると全く異なることがあるわけです。

他にもさまざまなケースがあります。適正賃料の見極めはそれほど単純ではありません。
だからこそ評価する意義がある・・・そう思います。


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